第759章 暗号帳！

藤本柊花は意味もなく下を向いていたが、その内容を見て、頭が真っ白になった。

彼女はゆっくりと顔を上げ、信じられない様子で執事を見つめ、そして口を開いた。「これは義姉さんたちの仕掛けた罠なの？まさか、義姉さんが本当にQだなんて言わないでよ！」

執事は一瞬黙り込み、最後にうなずいた。

藤本柊花：「……」

藤本柊花の疲れは一気に吹き飛び、まるで騙されたかのように怒り出し、すぐに外へ向かった。「会いに行くわ！」

藤本柊花は車を運転し、郊外の別荘まで戻った。

玄関に着くと、コンコンコンとドアを叩き始め、しばらくしてようやくドアが開いた。soloは顔色が悪く、明らかに極度の疲労が見て取れる様子で立っていた。

彼は目をこすりながら、明らかに深い眠りから叩き起こされたばかりという様子で、目の前の藤本柊花を見ると、soloは突然喜びの表情を浮かべた。「スイーティー、来てくれたの？」

藤本柊花はその呼び方に一瞬戸惑い、そして叫んだ。「誰がスイーティーよ？」

solo は不思議そうに：「昨夜、君がスイーティーって名乗ったじゃないか？」

藤本柊花：「……そうだったかも。まあいいわ、名前のことはどうでもいいの。聞きたいのは、なぜ私を騙したの？」

soloはさらに困惑した様子で：「僕が何を騙したって？」

藤本柊花は深く息を吸って：「プログラマーなの？コードを書く人なのかって聞いたとき、そうだって言ったわよね！」

soloは首を傾げた：「本当にそうだよ！僕はプログラマーで、コードを書く仕事をしているんだ。他人のために小さなゲームを作って少しお金を稼いでいるんだよ！」

藤本柊花：？

つまり、この人はQじゃない、ハッカーでもない、本物のプログラマーだったの？！

彼女は言葉に詰まり、しばらくしてからまた尋ねた：「じゃあ、M国から来たって言ったのも？！」

soloはさらに委縮した様子で：「本当にM国から来たんだよ。ここに航空券もあるよ、見る？」

藤本柊花：？？？

彼女は呆然とした：「じゃあ、私を騙してなかったの？」

「そうだよ、僕が君を騙くわけないじゃないか。もし嘘をついていたら、天罰が下りますように！」soloは誓いを立て、そして彼女を見つめ、照れくさそうで純真な表情を浮かべた。「あの、こんなに早く来てくれたってことは、僕に会いたかったの？」