蘇千瓷は頷いて、先ほどの変な人に台無しにされた気分が一気に良くなった。「そうよ、今夜は一度も負けてないの」
「だったら、その小額のチップを大きいのに換えた方がいいよ。そんなにたくさん抱えてると、目をつけられやすいから」そう言いながら、既にかごを受け取り、彼女を個室に案内した。
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さすがに金さんがギャンブルで財を成したのは、確かに腕があるからだ。
わずか3時間で、厲司承は既に2000万以上負けていた。時計を見ると10時を回っており、蘇千瓷を早く帰して寝かせなければならなかった。
厲司承は既に落ち着きを失いつつあった。体は賭け台にいても、心は外に飛んでいた。
蘇千瓷が入ってくるのを見て、厲司承の心はようやく少し落ち着いた。蘇千瓷に手を振って「こっちにおいで」
蘇千瓷が近づいてきて、テーブルの上のチップを見て、自分のかごの中の恐らく全部合わせても500万にも満たないチップを見比べて、尋ねた。「何をしてるの?すごく大きな勝負みたいね」