「後で説明するけど、私のせいじゃないわ。この男がおじいさんが私にくれた玉璧を奪って、返してくれないの」
厲司承の表情が更に暗くなり、「おばあさんが外を見ながら言ったんだ」と言って、「こんなに恥知らずだと分かっていたら、身につけなかったのに」と別の方向を見た。
厲司承は彼を殺してやりたかった!
あの血玉を彼はずっと狙っていたのに、おじいさんは彼にはくれず、厲靳南にくれたのに、この男ときたら失くしてしまうなんて、本当に……
厲司承の険しい表情を見て、厲靳南はますます不安になった。
「三つ数えるから、賭けないなら解散だ。兄弟げんかを見てる暇はない」金さんは手を振って、「三、二、一」
「賭けよう」厲司承は椅子を引いて座った。「何をする?」
「痛快!」金さんは笑いながら、向かい側に座った。「ショーハン(ポーカー)だ」