第450章:容璇の遺体

「容海嶽?」宋一帆は眉をひそめた。「その名前を聞いたことがあるような気がする。かなり有名な人だよね?」

「少將だ」と厲司承は淡々と言った。

「なるほど、だから聞いたことがあったんだ」

「二人とも容という姓で、しかも病院で出会ったなんて...もしかして兄妹なのかな?容璇にはお兄さんがいるって聞いたけど」と蘇千瓷が尋ねた。

宋一帆は首を振った。「それはありえない。彼女は私たちの家に3年間住んでいたけど、その間一度も兄のことを話したことがなかった。たまに私たちが聞いても、兄は死んだと言うだけだった。それに、世の中には容という姓の人はたくさんいる。単なる偶然かもしれないし、君の見間違いだろう」

「違う、絶対に違う!」蘇千瓷は強く主張した。「私は彼女と話もしたわ。彼女はその名前で呼ばないでって言ったの。気持ち悪いって」