羅戦は部屋に戻ってベッドに倒れ込み、大の字になって天井を見つめていた。
空はすでに明るみ始めていたが、羅戦はどうしても眠れなかった。
先ほどの不思議な感覚を思い出し、羅戦は非常に深刻な問題に気づいた。
まさか、彼はもう……
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夜は墨のように濃く、小雨が降り続いていた。
ここは康シティの中心部から遠く離れた小さな村で、至る所に低い古い家々が立ち並んでいた。
村の東側には小さな食堂があった。
その食堂から十数メートル離れた所に、悪臭漂う暗い路地があり、そこには大きなゴミ箱が何個も置かれ、野良猫や野良犬、そして猫ほどの大きさのネズミが至る所を走り回っていた。
細長い背の高い影が、ボロボロの暗い色の服に身を包み、肌が露わになっており、深い谷間と長く白い豊満な太ももが露出していた。ただし、髪の毛は鳥の巣のように乱れており、普段とは違う白くて繊細な肌と鮮やかな対比を成していた。