第365章 ダメなら縛り上げてヤっちゃう

林澈は彼があの出来事で、こんなにも自責の念に駆られてほしくなかった。

彼女は顧靖澤を見つめ、「顧靖澤、本当に、もう大丈夫よ。いつもじゃなくて、たまにだけだったわ」と言った。

「でも、数回でも深刻だ」と彼は言った。「本来なら素晴らしいことのはずなのに、君が...義務的になってしまうのは嫌だ」

「そんなことないわ、私...義務的になんてなってないわ」彼女は思った。毎回、彼女は情熱に溺れ、彼に翻弄されていた。それは自分に耐える力がなく、彼の魅力に惑わされ続けていたからだった。

実は、彼女も...彼にそうされるのが好きだった。

ただ、好きだとは直接言えるはずもなかった。

顧靖澤は力強く顔を背け、壁に手をついて、寂しげな背中を彼女に向けた。「出て行ってくれ。俺は大丈夫だと言っただろう」

「でも...」

「本当に大丈夫だ。いいから、出て行ってくれ」

林澈は彼が本当に大丈夫なはずがないと思った。

しかし考えた末、外に向かいながら彼に言った。「じゃあ、私は先に出るわ。あなた...冷水シャワーはもうやめて、出てきてくれる？」

「ああ、もうシャワーはやめる」

実際、言い終わった時には怒りもかなり収まっていて、もうシャワーをする必要はないと感じていた。

——

外で、林澈はベッドに座り、顧靖澤がこんなに長い間自責の念に駆られていたことを考えていた。実は彼女はもう顧靖澤を許していた。なぜなら...彼はとても優しい人で、特別な理由もなく彼女に乱暴を働くはずがなかった。そして、彼の性格からして、彼女が何も言わなくても、きっと長い間自分を責め続けていたに違いなかった。

今もそうだった。これだけ時間が経っているのに、まだ自分を責め続け、こんなにも苦しんでいて、彼女に触れようともしなかった。

林澈は考えた末、良いアイデアを思いつき、タンスの方へ歩いて行って、自分の持ち物を探し始めた。

顧靖澤が出てきた時、林澈は外にいなかった。

彼はバスタオルを巻き、外を見回しながら不思議そうに呼びかけた。「林澈？どこに行ったんだ？」

その時、後ろから声が聞こえた。

「顧靖澤、ここよ」

顧靖澤が振り返ると、林澈はシンプルな服装で立っていて、顔には薄っすらと赤みが差し、恥ずかしそうに彼を見られず、目には悔しさが満ちていた。