第600章 私もこんな彼氏が欲しい

翌日の朝。

林澈は撮影に出かけ、鹿允詩は確かに彼女について行った。

顧靖澤は二人を撮影現場まで送り、鹿允詩を前に座らせ、二人は後ろに座った。

顧靖澤は林澈に言った。「今夜エリックさまは国賓晩餐会に出席するだろうから、アンニは一時的に私たちの家に泊まることになる」

アンニは鹿允詩の英語名だ。

林澈は頷いて、顧靖澤に尋ねた。「あなたは出席しないの?」

「私が家にいるのが嫌で、晩餐会に行ってほしいの?」顧靖澤は横を向いて彼女を見た。

「そんなこと言ってないでしょ、勝手に考えないで」

「ふーん、じゃあ私に家にいてほしいの?」顧靖澤は続けて言った。

「なんでそんなにうるさいの!もうすぐ着くから、もう話したくない、ふん」

鹿允詩は振り返って林澈と顧靖澤を見て、「二人とも素敵ね」