第550章 お願いだからそうしないで

喬綿綿の元々赤みがかった小さな顔が、一瞬でさらに透き通るように赤くなった。

白くて小さな耳たぶまでも、少しずつ赤くなっていった。

この男のケーキを食べる姿は...あまりにもセクシーで魅惑的すぎる。

特に、ケーキを食べている時も彼の視線は彼女から離れることなく、喬綿綿は、まるで彼が食べているのはケーキではなく、自分であるかのような錯覚を覚えた。

そう思うと、小さな心臓の鼓動がさらに速くなった。

顔もますます熱くなっていく。

さらに厄介なことに、ケーキを食べさせた時に少し彼の唇の端に付いてしまい、この男は過度に唇の端のケーキを舐めとってしまった。

ケーキを舐める動作が、とてつもなくセクシーだった。

魅惑的で堪らない。

喬綿綿は、彼がわざとやっているのではないかと疑うほどだった。