第628章 ますます目を見張る

日常的に、薬も飲んでいた。

章おじさんは彼女が怒って血圧が上がって何か問題が起きることを恐れ、すぐに薬と水を差し出した。「おばあさま、早く薬を飲みましょう。」

おばあさまはまだ怒りが収まらず、テーブルを叩きながら言った。「薬なんか飲まないわ。今日、私が怒って具合が悪くなったら、ちょうどいいわ。雲臣を家に帰らせて、彼に嫁をどれだけ甘やかしているか見せてやるわ。」

章おじさんはおばあさまの性格を知っていた。子供のように、うまくすかさなければならないのだ。

彼は少し考えてから、薬を喬綿綿に渡し、笑いながら言った。「次夫人、おばあさまに薬を飲ませてあげてください。おばあさまは次夫人が一番お好きですから、きっと聞いてくれるはずです。」

喬綿綿もおばあさまが怒って具合が悪くなることを心配していた。

特に、おばあさまは彼女を守るためにこんなに怒っているのだから。

そうなれば、彼女はきっと申し訳なく思うだろう。

「おばあさま、薬を飲んでくださいませんか?そうしないと、私たち心配です。」喬綿綿は水と薬を受け取り、優しく言った。「お母様は私のことを...少し誤解されているのだと思います。私の方が悪かったんです。この件について、皆さんにきちんと説明すべきでした。そうすれば、このような誤解は生まれなかったはずです。」

「もしおばあさまがこんなことで体調を崩されたら、私はとても心が痛みますし、申し訳なく思います。」

おばあさまの腹立ちは、彼女のその柔らかな声を聞いた途端、半分以上消えてしまった。

傍らの素直で分別のある孫嫁を見て、ますます喬綿綿が愛おしく感じられた。

可愛い孫嫁が薬を飲むよう懇願するのを、これ以上続けさせる気にはなれなかった。

すぐに水と薬を受け取り、薬を飲み込んだ。

傍らで見ていた章おじさんは、思わずほっと胸をなでおろした。

同時に、この次夫人に対して、ますます見直すようになった。

おばあさまは性格が良く見えるが、実際には墨邸の誰もが知っている通り、普段は物分かりが良いものの、一度頑固になると、誰も説得できない強情な人なのだ。

頑固になった時は、簡単には誰も説得できない。

しかし、この次夫人は、わずか数言で、おばあさまに言うことを聞かせることができた。

この手腕は、並の人には持ち合わせないものだ。