第12章 ワイルドスネークを捕まえる

白箐箐は涙も出ないほど困り果てていた。あの長くて冷たいものは、小蛇を一匹飼っていた彼女にとって、見分けがつかないはずがなかった。

「私のスカートの中に、あっ！」白箐箐は嗄れた声で叫び、さらに震える声で続けた。「足に巻き付いてきた……」

ムーアは白箐箐の側まで泳ぎ寄り、片手で彼女のスカートの裾に手を伸ばした。

「ちょっと！」白箐箐は恐怖で冷や汗が出て、すでに硬直していた体がさらに固まった。

「泣かないで、蛇を捕まえるだけだから」ムーアは低い声で答えた。彼の腕は長かったので、白箐箐と同じ水面の高さで、ちょうど彼女の足に手が届いた。

誰が...誰が泣いてるのよ！オスってほんと、すぐ泣いてるって言うんだから。

白箐箐はまばたきをして、そっと水を踏みながら、動かないようにした。より多くの感覚は、冷たくてぬめぬめした水蛇の方に向いていた。

毒蛇に噛まれたら大変だわ、お腹に赤ちゃんがいるのに。

まずい、上がってきた。

白箐箐は叫び出したくなるほど驚いたが、必死に声を押し殺した。ムーアの手も上に這い上がってきて、突然勢いよく上へと掴みかかった。

「きゃあ！」

喉に詰まっていた悲鳴がついに限界を突き破り、白箐箐は蛇が激しく動くのを感じながら、叫びながら無秩序に暴れ、鳥たちが飛び立ち、河岸の水草の中の虫たちも静かになった。

「捕まえた」ムーアは白箐箐のスカートの下から手を引き、少し後ろに下がった。

ムーアの手は全身が碧緑色の蛇をしっかりと掴んでいた。細かったが、二メートル近くあり、彼の筋肉質な腕に何重にも巻き付いていた。

彼は白箐箐の方を向いたが、表情が突然凍りついた。

透明な湖水の中で、女性のわずかに膨らんだ腹部がとても愛らしく、特に彼はその中に命が宿っていることを知っていた。

白箐箐はそれを聞いて、長く溜め息をつき、「殺さないで」と言った。

彼女はムーアの方へ泳いでいったが、水をかき分けた時にスカートが浮き上がってしまい、慌てて押さえた。しかし、頬の紅潮は消えなかった。

「シーッシーッ」

ムーアは手の中の蛇を見て尋ねた。「自分の子供たちのことを思い出したのか？」

「うん」白箐箐はムーアに近づく勇気が出なかった。蛇類に対して、彼女はまだとても恐れていて、毒を顔に吹きかけられるのではないかと心配だった。