第030章 10億円

「はい」秦亦凡は顧寧よりも焦っており、早く取引を済ませたいと思っていた。そうすればこのエメラルドグリーンの翡翠は自分のものになる。「ところで顧お嬢様、この翡翠の出所について少し聞いてもよろしいでしょうか?」

彼は本当に顧寧とエメラルドグリーンの翡翠がどこから来たのか知りたいわけではなく、ただこの翡翠の出所が正当なものかどうかを確認したかっただけだった。彼はこの翡翠の出所が不正であれば、何か問題が起きるのではないかと心配していた。

顧寧はもちろん秦亦凡の意図を理解していたので、何の不満も感じなかった。「秦さま、ご安心ください。この帝王綠翡翠の出所は絶対に正当なものです。」

顧寧がそう言うのを聞いて、秦亦凡は安心した。「面積と体積から見て、このエメラルドグリーンの翡翠の市場価格は1000万元強ですね。それで私は1000万元を提示したいのですが、顧お嬢様、いかがでしょうか。」