「嚴おじさん、今ちょっと困ったことがありまして、助けていただきたいのですが」顧寧は簡単に事情を説明し、嚴正霖に警察署に話をしてもらうことを願った。
嚴正霖はそれを聞くと、すぐに真剣な様子で言った。「分かった、ちょっと待っていてくれ。すぐに指示を出す」
「ありがとうございます、嚴おじさん。それと、もう一つ直接お話ししたいことがありまして、嚴おじさんの都合の良い時に伺わせていただきたいのですが」顧寧は少し真剣な口調で言った。
直接会って話す必要があるということは、明らかに顧寧の話す内容は普通のことではないようだった。
「よし」嚴正霖は応じた。
顧寧との電話を切った後、嚴正霖はすぐに公安局長の李峰に電話をかけ、李峰はすぐにその地区の派出所に電話をした。
前後5分も経たないうちに、車がまだ派出所に到着していない時点で、その隊長は所長からの電話を受けた。