第409章 再会

最初は私利私欲からで、古い骨董品を探して売って金儲けをしたかったのです。しかし、法律を知っている人々は骨董品の私的所有と盗掘が違法だと知っていたので、すぐに政府に報告し、政府は考古学チームを派遣しました。

この件は特に隠されてはいませんでしたが、広く宣伝されることもなく、知る人は少なかったのです。

顾宁は歩きながら、地下や山の中を透視していました。蘇安昀たちはすでにこの道を探していたかもしれませんが、彼らの肉眼が彼女の透視眼に及ぶはずがありません!彼らが見つけられなかったからといって、何もないとは限らないのです!

顾宁が来た目的は蘇安昀たちを探すことではなく、自分で古墳を探すことだけでした。だからここに来て、蘇安昀たちがどこにいるかは気にしませんでした。ただし、彼らと出くわさないように注意は必要でした。

ここの山はそれほど高くなく、標高千メートルの山が数座あるだけで、ほとんどは標高数百メートルの丘でした。しかし、草木が生い茂っているか岩だらけで、道は歩きにくかったです。

もちろん、これは顾宁にとって障害にはなりませんでした。

約一時間歩いて、ある丘を一周しましたが、洞窟や盜掘穴の痕跡は見つかりませんでした。そして前に進み続けました。

二時間、三時間が経過しても、まだ何も見つかりませんでした。

ある山に入ったとき、少し進んだところで人の話し声が聞こえました。ただし、距離が遠かったため、相手が何を言っているのかは聞き取れませんでした。

顾宁が透視すると、山の反対側に二十数人ほどの集団が散らばって地下を探索しており、何人かは機器を使って地下を探査していました。

顾宁は透視眼というチートを持っていましたが、一度に全てを見通せるわけではありませんでした。一寸一寸探す必要はありませんでしたが、それでも一区画ずつ見ていく必要がありました。ただし、彼らより十倍広い範囲を見ることができ、速度も十倍速かったです。

彼らがあちらにいることがわかったので、顾宁は当然そちらには行かず、彼らとは反対方向に向かいました。

顾宁が南水村に来たのはもともと遅い時間で、しかも今は冬なので日が暮れるのが早く、そのためすぐに辺りは暗くなってきました。