第410章 再び彼らを救う

そして、顧寧の視線は杜守陽に向けられ、冷たく言った:「あなたがこの世に粽がいないと信じていないからといって、存在しないわけではありません。あなたの兄は確かに粽に殺されました。私が目撃したのです。」

杜守陽は信じようとせず:「ふん!あなたは彼らの仲間だから、当然彼らの味方をするわけだ。」

杜守陽だけでなく、彼と一緒にいた人々も信じていなかった。

そうだ、現代において、幽霊や神の話は本来玄幻的な存在であり、実際に目にしていなければ信じがたいものだ。

相手が信じないのなら、顧寧も説明する気はなく、刃のような鋭い目で彼を見つめ、警告した:「信じるか信じないかはあなたの自由ですが、李茂松たちに手を出せば、私があなたを刑務所に入れてやります。」

顧寧の目と合った瞬間、杜守陽は体が凍りついたように硬直し、動けなくなり、呼吸も困難になった。

他の人々も圧迫感を感じ、この少女が並の人間ではないと一層感じた。

「出て行け、二度と私の前に現れるな。」顧寧は追い払った。

杜守陽は李茂松たちを殺そうとしたが、結局殺せなかった。顧寧は彼らを全員殺すわけにはいかなかった。殺人事件に巻き込まれたくなかったからだ。

杜守陽は不本意だったが、もはや留まる勇気はなく、しかも手も怪我をしており、痛みに耐えられなかった。自虐的な傾向はないので、早く病院に行って治療を受けたかった。

そして、一行は慌てて逃げ出した。

杜守陽たちが去った後、李茂松は心から顧寧に感謝の言葉を述べた:「顧お嬢様、ありがとうございます。また私たちを救ってくださいました。」

「そうです!顧お嬢様、もう一度私たちを救ってくださって、ありがとうございます。」他の三人も感謝の言葉を述べた。

「顧お嬢様、あなたは私たちの命の恩人です。今後何か必要なことがありましたら、遠慮なくおっしゃってください。私たちにできることなら、必ずお手伝いさせていただきます。」李茂松は誠意を込めて言った。

「その通りです」他の三人も同意し、少しも強制された様子はなかった。

李茂松たちと再会し、顧寧も彼らを味方につける考えを持った。彼らが自ら好意を示してくれたので、当然その流れに乗ることにした。

「わかりました。今後何か皆さんのお力が必要な時は、必ずお願いさせていただきます。」顧寧は言った。