第351章 食神フェイ・ウィリアム

夜の帳が下り、街灯が灯り始めた。

クリエイティブスタッフ、協力会社、各メディアの関係者たちが次々と会場に入ってきた。

広大な宴會場では杯が交わされ、スタッフ全員が誇らしげな表情を浮かべていた。

「すごい!格が高すぎる!こんな豪華でかっこいいクランクアップパーティー見たことない!SNSに写真上げてドヤろう!」

「ははは、じゃあ私はライブ配信しちゃおうかな!投げ銭稼げそう!」

「今回は雪落のおかげだよね!」

「そういえば、雪落はどこ?来てる?」

「焦らないで、主役は最後に登場するものでしょ!」

その言葉が終わるか終わらないかのうちに、白いマーメイドラインのドレスを纏った寧雪落が、メディアに囲まれながら優雅に入場してきた。

方雅たちはすぐに迎えに行った。

方雅は親しげに寧雪落の腕に手を回し、「雪落、来たのね!今日は本当に綺麗よ!」