夜の帳が下り、街灯が灯り始めた。
クリエイティブスタッフ、協力会社、各メディアの関係者たちが次々と会場に入ってきた。
広大な宴會場では杯が交わされ、スタッフ全員が誇らしげな表情を浮かべていた。
「すごい!格が高すぎる!こんな豪華でかっこいいクランクアップパーティー見たことない!SNSに写真上げてドヤろう!」
「ははは、じゃあ私はライブ配信しちゃおうかな!投げ銭稼げそう!」
「今回は雪落のおかげだよね!」
「そういえば、雪落はどこ?来てる?」
「焦らないで、主役は最後に登場するものでしょ!」
その言葉が終わるか終わらないかのうちに、白いマーメイドラインのドレスを纏った寧雪落が、メディアに囲まれながら優雅に入場してきた。
方雅たちはすぐに迎えに行った。
方雅は親しげに寧雪落の腕に手を回し、「雪落、来たのね!今日は本当に綺麗よ!」