第545章 唐おにいちゃんほど遊び人なの?

息子が眠くなり、妻は息子を家に連れて帰りたがっていたので、陸霆驍もそれ以上引き止めることはできなかった。

寧夕は坊ちゃんを抱いており、陸霆驍は身につけていた栗色のスーツの上着を脱いで寧夕の肩にかけ、その後彼女の肩を抱きながら、一緒に外へ向かった……

ふむふむ、この三人家族が帰っていく様子は、まるで既視感があるような……

陸霆驍に警告されていたにもかかわらず、皆は思わず彼らに視線を向けてしまい、見れば見るほど驚いた。あの唐という男は、あんなに奔放な人なのに、陸霆驍の息子を抱いているときはあんなにも優しく、元々の眉間にあった傲慢さと鋭さが、今は温かい泉水のように、攻撃性が全くなく、むしろ見ている人の心を柔らかくさせる……

いけない!早く見るのをやめなきゃ!惚れてしまったら大変だ!これは陸霆驍さえも落とした恐ろしい人物なんだぞ!