「なんだ、養子だって!これは本当の孫娘だぞ!!!」
「このじじい、何を企んでいるんだ。私の孫は立派な容姿で孝行者だ。この家の小娘が器量よしで、私の孫と同じように福運があるから気に入っただけだ。そうでなければ、私だって乗り気じゃないよ!」
「ふん、私の孫娘が器量よしだってことは分かってるんだな!普通の若者じゃ釣り合わないよ。まずは孫の写真を見せてみろ!」席博義の孫は確かに見たことがあったが、それはもう何年も前のことで、今はどう変わったか分からない。
「見せてやるよ!見たら今度はあんたが私の孫に目をつけるんじゃないかと心配だ!」
寧夕:「えっと……」
なぜ話題が突然そんな方向に逸れたのだろう?
お年寄りの思考回路はいつもこんなに飛躍するのだろうか?
たぶんそうではなく、お年寄りが集まると、最後は必ずこの話題に行き着くのだろう……
いや、それは重要なことではない。重要なのは、十五万もする二割引の翡翠の仏像ブレスレットが、どうして突然、二百万以上もする玄淨大師のお祈りを受けた無価の宝になってしまったのか?
萬寶軒……
後から急に態度を変えた店員……
何となく分かってきた……
もしかして……
「どうだ寧さん?私の世卿は優秀な人材だろう?」席博義は得意げな表情を浮かべた。
寧致遠は写真の中の端正な容姿で儒雅な雰囲気の男を見て、目を輝かせたが、まだ承諾はしなかった。「この時代、写真はPS加工できるからな、信用できないよ!」
席博義は腹を立てて、思い切って言った。「へいへい、このじじい、信じないなら、今度本人を連れてきて、直接会わせてやるよ!」
「それなら話が分かる!」
……
寧夕がちょっと考え事をしている間に、こんな風に突然お見合いが決まってしまった。
「これはどういうこと?おじいちゃん……おじいちゃん、落ち着いて……あの……私……」
残念ながら、二人のお年寄りはすでに会う時の細かい打ち合わせに夢中で、彼女の声は全く聞こえていないようだった。
寧夕の呆然とした様子を見て、傍らの寧天心は思わず笑みを漏らした。「実は席さんの孫はなかなかいい人だよ。会ってみてもいいんじゃない?」
寧夕は額に手を当てて言った。「今はそんな気分じゃないわ!」