時間が一分一秒と過ぎていき、寧夕は何度目の時計確認かもわからなくなっていた。
下を見ると、23時59分53秒……
くそっ!もしかして、ドタキャンされたのか?!
明日まであと7秒しかない。今から全力で駆け上がってきたとしても、絶対に間に合わないはずだ!
大先輩は誰よりも時間に正確な人なのに?
チクタクチクタク……
七、六、五、四、三、二……
時計が00:00を指そうとする瞬間、頭上から轟音が響き渡り、同時に砂埃を巻き上げる旋風が起こった。
寧夕の最初の反応は:ニマ!何なの!私、今日スカート履いてるのに!
寧夕は片手で暴風に翻弄されるスカートを押さえながら、目を細めて頭上を見上げた。
ヘリコプターが突然空から降下してきて、彼女から約十歩離れた向かい側に着陸した。
寧夕:「……」
ふん、さすが大先輩……マジで時間通りじゃないか!