第306章 研究開発成功！（3）

器具から分離された神経酸は、透明で純粋な水のような液体だった。

彼は呆然とした。

これは...成功したのか？！

でも、どうして！高校生が、どうやって神経酸の開発に成功したんだ？！

鄧和はゴクリと唾を飲み込み、自分は見間違えたに違いないと思った。

目を閉じて、再び開くと、薛夕はすでに冷静に一歩前に出て、精製された神経酸を特製の試験管に注入していた。

数十万の材料で、たったこれだけの量しか作れなかった。

この薬品は、開発費用はさておき、製造費用だけでもこれほど高価なので、精神病は一般家庭では治療できないのだ！

薛夕は静かに嘆息しながら、神経酸を脇に置き、全身の力を抜いて伸びをした。

振り向くと、鄧和が幽霊でも見たかのように彼女を見つめているのが見えた。

鄧和は唾を飲み込んで言った。「君、本当に成功したのか？」

薛夕は「...予想外のことがなければ、そうだと思います」と答えた。

鄧和が口を開いた。「D-アセチル神経酸、本当に君が開発したのか？」

薛夕は再び頷いた。

鄧和は慎重に尋ねた。「僕、君の日誌を見てもいいかな？」

通常、このような研究開発は非常に機密性が高く、彼は自分の質問が無理であることを知っていた。しかし、3ヶ月研究して何の成果も得られなかったテーマに対する魅力は非常に大きかった。さらに、薛夕の方法は彼の以前の方法を利用しているようだったので、鄧和はますます我慢できなくなった。彼が漏らさないと誓おうとしたとき、薛夕が何気なく手元のノートを彼に渡すのを見た。

鄧和：？？

彼女は本当に分かっているのか、このノートに記録されているものの価値を？

彼は口角を引きつらせながら、急いでノートを見始めた。

基本的に開発の手順はほぼ同じだったが、ある段階で薛夕は葉萊が残した考え方を使わず、別のアイデアに切り替えて、後半の解決できない問題を直接解決していた！！

この方法は、本当に素晴らしい！なぜ自分は思いつかなかったのか？

鄧和は感嘆しながらそのノートを見て、最後に顔を上げ、依依不捨にノートを薛夕に返した。そして口を開いた。「このノート、絶対に第三者に見せないでくれ！」

薛夕：？

鄧和の様子を見ると、この実験がとても重要そうだった。相手が親切に注意してくれたので、彼女はもちろん断らず、頷いて「はい」と言った。