第717章 向帥はツンデレ社長ではない

薛夕が黙っている間、景飛と鄭直は向淮の横に立って見ていた。

実は方怡が向淮のことを好きなのは、誰の目にも明らかだった。しかし、方怡は一度もその気持ちを表に出したことがなく、正式な告白もしていなかった。

これは非常に気まずい状況だった。

彼らは特別な身分で、全員が超能力者だった。

普通の組織なら、ボスは嫌疑を避けるため、方怡の連絡先を削除したり、別の仕事に異動させたりすることもできただろう。

特殊部門は警務部と戦闘部に分かれていた。

つまり、景飛や鄭直のような一部の人々は超能力警察のメンバーであり、小虎牙ちゃん陸超のような他の人々は超能力戦隊に所属していた。

方怡は超能力者なので、特殊部門にしか所属できなかった。

しかし、方怡が警務部に行こうと超能力戦隊に行こうと、直属の上司は向淮だった。