第340章 究極大ゾンビ

公孫止は人を殺し口を封じようとしていた。林冰冰の母は彼の叔母だったが、機関術のために、彼は林冰冰を殺そうとしていた。

「公孫止、お前は本当に恥知らずだ」林冰冰は怒りを込めて公孫止を見つめた。

「いとこよ、これでも私は慈悲深いほうだ。そうでなければ、お前のような美人を、ここにいる仲間たちが見過ごすはずがない」公孫止は遠慮なく林冰冰の体を舐めるように見た。

「公孫止、お前は人間じゃない」林冰冰は歯を食いしばって憎々しげに言った。

「可愛いいとこよ、残念だ」公孫止は拳銃を取り出し、林冰冰に向けた。「機関術は元々公孫家のものだ。かつてこの技術の真髄は失われた。お前の母がそれを見つけたのに、独り占めするべきではなかった。そうでなければ、あんな悲惨な死に方はしなかったのに」

「母を殺したのはお前なの?」林冰冰は驚いた表情で公孫止を見た。

「いや、私にはまだ愛する叔母を害する力はない。一族の長老たちに毒殺されたのさ」公孫止は林冰冰をすでに死人だと思っていたので、彼女の疑問に答えることに躊躇はなかった。

公孫止が最も好むのは、人を徐々に死に追いやり、無念のうちに死なせることだった。

彼には分かっていた。林冰冰の顔には悔しさが満ちていた。母の死の真相を知ったのに、復讐する機会はもうないのだ。

「たった一つの機関術のために母を殺したの?」林冰冰の顔には怒りが満ちていた。

「いとこよ、お前は本当に機関術の恐ろしさを知らないんだな。古代から、我が公孫家は機関術で時代を支配してきた。どんなに強大な敵でも、我が公孫家の機関術には敵わなかったのだ」公孫止は興奮して語った。林冰冰に何を失ったのかを知らせ、より大きな後悔とともに死なせようとしていた。

林冰冰は黙って夏天を見た。知りたかったことは全て分かった。

「さあ、いとこよ、お前を送る時が来た」公孫止は言い終わるや否や、拳銃の引き金に指をかけた。

バン!

弾丸は壁に当たり、夏天と林冰冰はその場から消えていた。

「大さん、奴らは石棺の後ろに隠れました」公孫止の部下の一人が言った。

「ふん!私の手の内から逃げられると思うな」公孫止は冷笑した。この密室には石棺という隠れ場所しかない。回り込めば林冰冰とあの男を乱射で殺せる。