第380章 残りは私に任せて

夏天はこれらの人々と無駄話をする気はなかった。彼らの目的を知っていた。自分と冰川を殺せば、両翼の敵が突撃でき、混乱に乗じてDR1の頭を奪うことができる。

さらに、彼らは死んだ超上忍の沙頭比一川の仇も討とうとしていた。沙頭比一川は超上忍であり、各超上忍はD国の財産であり、D国の尊厳でもある。彼らはD国の尊厳のために夏天を殺さなければならなかった。

この戦いは彼らの間の恨みの戦いだけでなく、勢力の尊厳をかけた戦いでもあった。

「殺せ！」超上忍が叫ぶと、すべての忍者が夏天と冰川に向かって殺到した。

冰川は拳を固く握り、真っ直ぐに突進していった。

夏天の手にある金刀が光り輝き、最も近くにいた特別中忍が即座に命を落とした。今の彼の速度は十分で、漫雲仙歩を全開にすると、これらの者たちは彼に当てることすらできない。

血の光、外で見物していた人々にはこの血の光が夏天が人を殺した後に残したものなのか、それとも彼本来のものなのかわからなかった。

とにかく彼らは血の光を見た。彼の歩法は仙人が歩いているかのようで、ただしその歩みの後ろには血の光が伴っていた。

十歩で一人を殺す！

これが今の夏天だった。手の中の飛刀は風を切り、刀を振るう度に一人の命を奪っていった。

この夜、すべての人が彼の名を覚えた。

金刀夏天。

シュッシュッシュッ！

夏天は手の金刀を投げ飛ばし、同時に体を横に薙ぎ払い、金の糸は瞬時に最も近くにいた数人の命を刈り取った。

「そこを避けろ、彼の金の糸は鋭利無比だ。」一人の超上忍が夏天に向かって突進してきた。

彼の手には戦刀が現れ、夏天に向かって斬りかかった。

「私の金刀は鉄さえも切り裂く。」夏天は金刀を引き戻し、その超上忍の戦刀と直接衝突させた。

キィン！

超上忍の戦刀は金刀によって真っ二つに切断された。

冰川の方の戦いも痛快だった。相手の数は多かったが、冰川はそれを気にも留めず、近くにいる者を見つけ次第攻撃を加えた。拳には氷の刺が現れ、それは刃物よりも鋭利だった。

氷の刺は次々と相手の体を貫いていった。

「この二人はまだ人間なのか？」

「これは強すぎる。私が特別上忍と一対一で戦うのさえ耐えられないだろうに、この二人はこれほど多くの達人と戦っている。」

「あそこには上忍も、特別上忍も、超上忍もいる。一人一人が達人中の達人だぞ。」