背中の火辣辣とした痛みを感じながら、夏天は手の金刀の速度を更に上げた。足下の漫雲仙歩も完全に展開し、素早く人々の間を駆け抜けた。相手が攻撃を止められず、味方を攻撃してしまうことを期待してのことだった。
しかし、彼の計画は失敗した。相手は見えないはずなのに、何らかの方法で敵味方を区別していた。そのため、味方を斬りそうになるたびに、素早く攻撃を収めることができた。
「くそっ、一体どんな方法を使っているんだ?」夏天は金刀で相手の命を刈り取り続けたが、上忍以上のレベルの達人は一人も倒せなかった。
彼らの反応と速度は特別中忍たちよりもずっと速かった。
「こんなに大勢を相手にするのは本当に面倒だな」夏天の体力は急速に消耗していった。
「風だ!風で煙を吹き飛ばせ!」冰川が突然叫んだ。