第390章 練器術

上半身の女王様は既に身を捧げる準備ができていたが、この時夏天はドアを閉めてしまい、外に彼女がいることに気付いていないようだった。

ドンドンドン!

上半身の女王様はドアを叩き始めた。夏天は彼女が中に入ったと思って閉めたに違いないと分かっていた。

「あら、あなたもここに泊まっているの?なんて偶然。」夏天はドアを開けて言った。

「私に何か言うことないの?」上半身の女王様は極めて魅惑的なポーズを取った。

「ああ、ありがとう。」夏天は言い終わるとすぐにドアを閉めた。今は急いでいくつかの寶物を確認したかったので、お礼を言った後すぐにドアを閉めてしまった。

上半身の女王様は今、秋風に舞う落葉のような気分だった。今度は確信した。夏天は彼女を完全に無視していたのだ。

「彼は本当に男なの?私が全裸で彼の前に立たないといけないの?」上半身の女王様は憂鬱そうに言ったが、すぐに新しい考えが浮かんだ。「そうだわ、今は昼間だから、きっと恥ずかしがっているのね。夜になったらまた来よう。夜は男性ホルモンが最も活発になる時期だわ。その時もっと魅惑的な服装で来れば、きっと無関心でいられないはず。」

上半身の女王様はこのホテルで部屋を取り、それから買い物に出かけた。

夏天は部屋に戻ると、すぐに「古聖塔」という三文字が書かれた木箱を開け、中身を全てベッドの上に空けた。

プレジデンシャルスイートはとても広く、中の設備も完璧で、会議室まであった。

夏天のベッドはさらに大きく、そこに物を全て空けると、数十個の品物が夏天の目の前に現れた。夏天は透視眼を開いたが、突然重要なことに気付いた。

中の物の半分以上に霊気が全くなかったのだ。

「どうしてこんなことが?買った時はこれら全てに霊気があったはずだ。」夏天は疑問を持ちながらその山を見つめ、これらの物から霊気がどうして消えたのか理解できなかった。

そのとき、また一つの品物から霊気が消えるのを目撃した。

「くそっ、もしかして騙されたのか。この中の霊気は誰かが強制的に注入したもので、一定時間しか保持できず、その時間が過ぎると霊気が全て消えてしまうのか。」夏天は突然この可能性に気付き、霊気が消えた物を調べると、確かにそれらは何の霊気も持たない普通の品物だった。

これで彼の推測が正しかったことが証明された。