第391章 火遊びを始める

なぜなら、下の言葉は「もし火の前に立って、火が消えなければ、あなたは火属性体質です」だったからだ。

ここまで読んで夏天は笑い死にそうになった。ろうそくに火をつけて消えなければいいだけなんて、あまりにも簡単すぎる。これなら彼もこの超級練器術を修行できる。この超級練器術の基本は火なのだ。

つまり、練器をするには、まず火を扱えなければならない。

火の扱い方については、上に詳しく記されていた。夏天は一度に二時間以上読み続け、目が完全に疲れ果てるまで読んだ。長時間目を使ったため、立ち上がった時にはよろめきそうになったが、幸い石に手をついて支えることができた。

そして驚いたことに、その石に手をついた瞬間、精神力が一気に回復したのだ。再び目を開けると、目も使えるようになっていた。

「やはり宝物だな」夏天はその石を手に取り、あちこち見回した。

この石が精神力を補充できるなんて、本当に不思議だった。今回は本当に大きな宝物を手に入れたものだ。あのお嬢ちゃんが、自分がこんな宝物を夏天に売ってしまったことを知ったら、後悔で腸が青くなるだろう。

夏天は精神力が回復すると、すぐに書かれている方法通りに実験を始めた。

上には霊気か內力が必要だと書かれていた。夏天には霊気はないが、內力はある。

彼はマッチとろうそくを持ってきて、手のひらの経穴に內力を満たした。夏天には超級練器術でなぜこの三つの経穴に內力を満たす必要があるのかわからなかったが、とにかく指示通りにした。

そして歯を食いしばって、手をろうそくの上に置いた。

パッ!

彼の手が突然燃え上がり、夏天は大いに驚いた。しかしすぐに別の事実に気付いた。手が全く熱くないのだ。これは本当に不思議だった。手に火炎が燃え続けているのに、まったく熱さを感じない。最も不思議なのは、手の産毛一本すら焼けていないことだった。

これを見て夏天は完全に呆然とした。

超級練器術には、火属性体質は十級から一級まであり、十級が最低で一級が最高だと記されていた。十級は火炎を制御するのに一年かかるが、一級なら一瞬で可能だという。

夏天の状況から見るに、夏天は一級の火体制を持っているようだった。彼は自分が五級の火体制があれば上出来だと思っていた。

しかし、まさか自分が一級の火体制だとは思ってもみなかった。