第418章 罰として立たされる

夏が入学して一ヶ月半が経ち、初めてクラスに来たことは、明らかにクラスの女子たちの不満を買っていた。彼女たちは醜いのか？もちろんそうではない。美女たちがたくさんいるのに、彼はまだ授業をサボる勇気があった。

これは彼女たちを非常に不愉快にさせ、だから彼女たちは早くから計画を立てていた。夏が来たら必ず懲らしめてやろうと。

先ほど夏が教壇を通り過ぎた時、彼の周りの女子たちは目配せし合い、こっそりと彼の椅子を取り去った。夏が座ろうとすれば、必ず床に直接座ることになるはずだった。

彼女たちは一人一人が面白い場面を期待して待っていた。

夏は荷物を整理すると後ろに座ろうとしたが、教室には笑い声は一切なかった。なぜなら彼女たちは信じられない光景を目にしたからだ。

夏は確かに座ったのだが、彼の後ろには明らかに椅子がないはずなのに、しっかりと座っているのだ。

「あなた、試してみて」隣の女子が横の女子を押した。

「うん」その女子は頷き、夏が座っている場所に手を伸ばした。

そのとき夏は突然少し下がって座り、ちょうど女子の手の上に座った。

「先生！」夏はすぐに立ち上がった。

「どうしたの？」指導員は荷物を整理していた。

「彼女が私の太もも以上を触りました」夏はその女子を指さして言った。

「何？白昼堂々と、このような時に、あなたたちは人の太もも以上の場所を触るなんて」指導員は背筋を伸ばして言ったが、夏を見た時に少し戸惑い、直接「彼女たちがあなたを触ったの？」と聞いた。

「はい！」夏は非常に真剣に頷いた。

「触られたなら触られたでいいじゃない。もう行くわ。新入生のことをよろしく頼むわね」指導員は言い終わるとすぐに立ち去った。

指導員がこのように大目に見て去っていくのを見て、夏は寂しい気持ちになった。今はどういう世の中なんだ、自分が人に痴漢されて、告げ口しても効果がなく、先生はまだ自分にその損を甘んじて受けろと言うのか。

「おい、新人、お前かなり傲慢じゃないか。まだ先生に告げ口する勇気があるなんて」指導員が教室を出た後、その数人の女子学生が夏を取り囲んだ。

夏は自分の上半身を守りながら「近づかないで、何をするつもり？」と言った。