第453章 戦いを望むなら戦おう

夏天が銃を撃った位置は、相手の隠れ場所だった。しかし、彼は彼らに狙いを定めなかった。なぜなら、狙っても当たらないことを知っていたからだ。彼が銃を撃った理由は、彼らに夏天が彼らを発見したことを知らせるためだった。

案の定、二発の銃声の後、Lグループの人間とY市特別小隊の人間が姿を現した。

Lグループにはまだ六名の達人が残っていた。

Y市特別小隊にも六名の達人が残っていた。しかもY市の中には、Lグループから淘汰された人間が五人いた。淘汰されたとはいえ、彼らはかつてLグループにいたのだ。

実力は当然侮れない。

一方、夏天たちの四人組は、第七グループのグループリーダーが自分自身を淘汰したため、三人だけになっていた。

表面上は、夏天たちのチームが最も弱いように見えた。彼らはたった三人で、誰一人としてLグループと関係がなかったからだ。しかし実際には、夏天たちは現在、最も多くのLグループのバッジを持っていた。

彼ら三人は三つのLグループのバッジを持っており、Lグループのバッジは一度獲得すると、たとえ彼らが全員淘汰されても失われることはない。

つまり、Y市特別小隊が試合に勝つためには、さらに二人のLグループの達人を倒さなければならず、しかも夏天たちが淘汰される状況でなければならない。

現場の雰囲気は凍りついていた。

大戦は、今にも始まりそうだった。

これは最終決戦となるだろう。

Y市特別小隊の目標は優勝することであり、彼らはずっとそのために努力してきた。もし先ほどの予期せぬ出来事がなければ、彼らには本当にチャンスがあったかもしれない。

Lグループはすでに四人を失っており、これは彼らにとって屈辱だった。だから彼らは絶対に一人たりとも犠牲を出すことを許さなかった。

一方、夏天たち三人はとても余裕があった。

しかも彼らは三つのLグループのバッジを獲得していた。

外で試合を観戦している人々も一人一人が非常に緊張していた。何日も見続けて、彼らはついに大決戦を迎えた。

今や試合エリア内にはこれらの人々だけが残っていた。

三つの最強チームが衝突した。

「すごく楽しみだ。三つのチームが戦う様子を早く見たいな」

「あの三人組がまた驚きを見せてくれると思うよ」

「その通り、彼らの活躍はいつも予想外だからね」