周雲は二人を連れて大きく回り道をし、途中で学校の建物をいくつか紹介した。
30分ほど後、ようやく二人を受付に連れて行った。
そうしても、学校のほんの一部を回っただけだった。3万畝の学校はそう簡単に回りきれるものではない。
受付に着くと、方平が前回来たときとは違って人がいた。
今回は新入生の受付で、寮の割り当てもここで行われており、今は受付に人が少なくなかった。
スタッフも一人ではなく、十数台の登録カウンターが全て稼働していた。
方平が前回会った女性も、今は学生の登録と鍵の配布に忙しそうだった。
ちょうどその時、女性が一人の登録を終え、顔を上げて少し休憩していた。
一目で方平を見つけると、女性は笑顔で声をかけた。「方平くん、こっちへどうぞ!」
……
周雲は少し驚いて、方平の方を見て小声で言った。「知り合いがいるの?」
「事前に学校に来ていて、前回はこのおばさんが学校のホテルに案内してくれたんだ。」
「ああ、知り合いがいるなら良かった。並ばなくて済むね。」
周雲もそれで満足し、方平と郭盛を連れてそちらに向かった。
……
「先生、並ばなくていいんですか?私の番じゃないんですか?」
方平たちが近づいてきたとき、女性の前にいた新入生が我慢できずに尋ねた。
女性は彼の隣にいる上級生を見て、案内役の男子学生が笑みを浮かべながら言った。「138カード。」
女性は理解したようで、淡々と言った。「学校の規則よ。強い者優先!」
「え?」
新入生は驚いて、そんな返事が返ってくるとは全く予想していなかった。
しかし女性は彼に構わず、魔武の学生は天才かもしれないが、138カードの気血なら普通の武大に入れても天才中の天才だろう。
しかし魔都武大では、武士の学生がたくさんいる。誰がこんな人たちを気にするだろうか?
誰もが彼らに丁寧に接する必要はない。これらの学生が不満を感じても何ができるというのか?
これは女性のでたらめではなく、まさに学校の規定なのだ!
強い者優先!
不満なら、自分で頑張って気血を上げ、等級を突破すればいい!