第232章 私の妹はビッグショット(1万字更新、購読をお願いします)

6月17日、中学入試が始まった。

  方圓の試験会場は、ちょうど陽城第一中學だった。

  ……

  朝、両親は送り出しには来ず、方平だけが方圓に付き添った。

  道中。

  方圓は機嫌がよく、にこにこしながら言った。「お兄ちゃん、私も陽城第一中學を受けるわ」

  「合格してからの話だ」

  「絶対大丈夫よ、私はすごいんだから」

  「……」

  兄妹は話しながら歩き、学校の門に着いたが、まだ開門していなかったので、一時的に入場できなかった。

  方平はまだ誰にも気づかれていなかったが、方圓は人に認識されていた。

  二人が門の外で立ち止まると、すぐに声が上がった。「部長!」

  「圓圓姉さん!」

  「圓さん!」

  「……」

  次々と呼ぶ声に、方平は一瞬驚いた。

  周りの生徒たち、特に女子生徒たちの中には、明らかに方圓と同じ学校ではない者もいた。制服を着ていて、実験中學校のものではなかったからだ。

  しかし今、みんなが寄ってきて、興奮して口々に言った。「圓さん、あなたも第一中學校で試験なの?すごい偶然!」

  「部長、試験が終わったら、私たちの会で活動するの?」

  「圓圓姉さん、杭功教習クラスはまだ募集してる?私、申し込みたいの!」

  「……」

  まるで世界中の女子生徒が円平会のメンバーになったかのようだった。今、門の外で待っている数十人の女子生徒たちは、ほぼ全員が方圓を知っていて、みんなが部長、お姉さんと呼んでいた……

  方圓も対応に追われ、あちこちに返事をしていた……

  方平はしばらく聞いていて、突然尋ねた。「お前、その会はどれくらいの人数なんだ?」

  方圓が答える前に、方平を知らない小さな女の子が誇らしげに言った。「女子生徒がいるところには、私たち円平会のメンバーがいます。3000人の会員が陽城中に広がっています!」

  方平の表情が次々と変化した!

  3000人の会員!

  冗談じゃないよな?

  彼がまだ考えている間に、隣で数人の女子生徒が大声で叫んだ:

  「志ある者は、必ず成功する。釜を破り船を沈め、百里の陽城は最後に我らのものとなる!」