巨柳城の外。
李じいさんは静かに言った:「本当に今また入るのか?」
「これは灯台下暗しというやつだ。」
方平は笑って言った:「奴らはきっと、この時期に俺がまた戻ってくるとは思わないだろう。あんたでさえ信じられないんだから、奴らが信じるわけないだろう?」
「それでも危険すぎる!」
李じいさんは軽く首を振った。本当に巨柳城を自分の家だと思っているのか?
今回見つかったら、前回よりもっと深刻なことになるぞ。
前回のことについて、彼も方平から聞いていた。
九品の柳の妖樹は実は他の事に手を取られていたから、彼にチャンスが生まれたのだ。
それに加えて、最初は巨柳城の者たちが警戒していなかった。今、方平が地下に潜り込んでも、すぐに発見されるだろう。
彼が穴を掘れば、少しでも振動があれば、恐らく柳の妖樹に気付かれてしまう。
「だからこそ、あんたの協力が必要なんだ。」
方平は笑って言った:「今すぐには行動しないつもりだ。あの九品が戻ってきているかどうかもまだわからないし、援軍を待つつもりだ。
援軍が来て、九品を引き離す。
その時、あんたも力を貸してくれ。騒ぎを起こして、城内に残った強者たちを引き離してくれ。柳の妖樹については、最悪、内城には行かなければいい。
俺は気配を隠して、適当な場所に隠れれば大丈夫だ。」
李じいさんはまだ躊躇していた。方平は小声で言った:「あんたに度胸があるなら、柳の妖樹も引き離してくれ。俺はなんとかしてエネルギー鉱山を爆破する!」
李じいさんは顔が真っ青になった!
くそ、これは本当に死にに行くつもりか。
エネルギー鉱山を爆破したら、二人の九品は死んでも方平を追いかけ、殺すまで諦めないだろう。
問題は、自分が柳の妖樹を引き離そうとすれば、怒り狂った柳の妖樹に粉々にされる可能性が高いということだ。方平のこいつ、自分を救ったのは、人に引き裂かれるためだったのか?
「まあ、あんたには無理かもしれないな、弱すぎて……」
李じいさんは顔を黒くした。わざと挑発してるのか?
方平は真面目な顔で言った:「あまり無茶はしないほうがいい。あんたは今、八品でも八品じゃないし、七品でも七品じゃないし、安全第一で。こうしよう、時間があったら数個の町を滅ぼして、巨柳城の七八級武者を何人か引き離して、俺にチャンスを作ってくれ。」