第390章 方平の役割

人々は熱心に議論し、皆試してみたい様子だった。

武士にとって、実力を高めることより重要なことはない!

低品の武士は、高級の者ほど焦っていなかった。

品級が高ければ高いほど、人類の危機がどれほど深刻かを理解していた。

今のような状況を維持できているのも限界で、時間の経過とともに、地下洞窟の強者が増え、妖命と妖植一派が徐々に一致団結していく中で……

このままでは、人類は危機に瀕する!

同じ境界でより強くなれるなら、多くの人にとって境界の突破は極めて難しいため、同じ境界でより強くなることは非常に重要だった。

皆が意気込んでいるのを見て、方平は咳払いをして言った。「あの……実は難しさはかなり高いんですが……」

「構わない、試してみよう!」

「試してみるだけさ、最悪怪我をするだけだ!」

「試さなければ、できないかどうかわからないだろう!」

「……」

数人が次々と口を開き、二人の九級も例外ではなかった。

方平は気まずそうな表情を浮かべた。もう自分が何を言っても無駄だ。どんなに難しくても、この連中は試してみたがるだろう。

彼らが議論する中、方平はもう気にせず、試してみても構わないと思った。

多くの場合、奇跡は思いがけない時に生まれるものだ。

この時の方平は、まだ天地の力のことを考えていた。

財富値を天地の力に変換できることは良いことだ。天地の力の殺傷力はかなり大きい。

そして今は凝縮できる天地の力が少ないが、もっと財富値を使えば、より多くを凝縮できるはずだ。本当に爆弾として投げ出せば、たくさん集めれば、七品強者の一撃に劣らないかもしれない。

これは実際には必殺技の一つとなり、高級者を傷つけられる必殺技だ。

そうでなければ、方平のような中級武者が高級者を傷つけるのは、本当に難しい。

李じいさんは六級極限で、金身半成、十年の剣の修練……

これほどの条件が揃っても、その一撃は単独で七級と遭遇しても、相手を倒せるかどうかわからない。境界の差があまりにも大きすぎる。

八級を倒せたのは、李じいさん一人の功績ではない。張定南はほとんど打ち殺されそうになった。これは七級強者が命を賭けて足止めした結果だ。

「しかし天地の力の強度が高すぎて、今の私には耐えられない……」

天地の力を凝縮すると、方平もこの力の反動を受けなければならない。