第526章 帰校

5月2日。

早朝。

魔武。

校内で、突然誰かが驚いて叫んだ。「あれは何だ!」

「妖...妖獸!」

「二頭の妖獸だ!」

「逃げろ!」

「……」

見た学生たちは皆恐怖に襲われた!

あまりにも巨大だった!

七級の妖獸は、体が既に非常に大きく、前回方平が持ち帰ったハリネズミ獣は、長さ5メートル、高さ3メートルだった。

妖獸は境界が上がるにつれて、体も大きくなっていく。

九級の妖獸、今回方平たちが持ち帰ったこの頭は、長さ15メートルもあった!

15メートルと言っても、それほど長くないように聞こえるかもしれないが、よく言われる大型トラックでも長さは7、8メートルほどだ。

この九級の妖獸は、二台の大型トラックを連結したよりも長い!

そして幅も高さもより大きい!

頭上に突然このような巨大な妖獸が現れ、多くの人々は隣にいるやや小さな七級の妖獸さえ見落としていた。

二台の大型トラックよりも長く大きい妖獸が、突然空から降ってきたら、誰だって恐怖を感じるだろう!

次の瞬間、魔武の内部から、黃景が空へと飛び上がった!

何人かの六品指導者も次々と空中に舞い上がったが、もちろん、あまり恐怖は感じていなかった。

むしろ驚きだった!

こんなに巨大な妖獸、彼らが一目見ただけで、おそらく九級の妖獸だとわかった。

もし魔都が九級の妖獸に攻め込まれていたら、とっくに大混乱になっているはずだ。

彼らが驚いたのは...校長たちは一体何をしたのか?

九級の妖獸の死体まで担いで帰ってきたとは!

傍らにいるその七級の妖獸は、以前なら皆がすぐに注目していただろうが、今は誰もその七級の妖獸を見ようとしなかった。

……

空中。

方平はこの九級の妖獸を担いで、息を切らしていた!

本当に重い!

長さ15メートル、高さと幅はともに4、5メートルもあり、これは妖獸の四本の短い足を含めていない。

これはワニに似た妖獸で、体積はおそらく300立方メートルに近く、方平の収納空間でさえ収まりきらなかった。彼もそうしようとは思わなかった。

300立方メートル、九級の妖獸の血肉と骨格は軽くない。

たとえ妖獸に空洞部分があったとしても、この妖獸の重量は約200トンにも達するだろう!

方平は魔都に入ってからようやく引き継いだだけで、今でも息を切らしている。