彼は内なる怒りを抑え、ポケットから数本の銀針を取り出し、直接射った!
今、最も重要なのは人命救助だ!
しかも、今日は人を救うだけでなく、遠隔で秦正陽に反撃するつもりだ!
銀針が夏若雪の祖母の体に刺さるのが見えた。
絶え間なく震えている。
さらにジジッという音が聞こえてきた。
同時に、葉辰は指で印を結び、かすかな真気が指先を流れた。
夏若雪と夏ははは当然、真気を見ることはできなかったが、葉辰が銀針を射った瞬間の雰囲気の変化から、彼に醫術があることを信じた。
人に本当の実力があるかどうかは、雰囲気で分かるものだ。
葉辰が言うほど神がかっているかどうかは、結果を見るしかない!
葉辰は目を閉じ、体の霊識を解放し、細かく銀針をコントロールした。
次の瞬間、夏若雪の祖母の体に刺さっていた銀針が動いた!
「どうして可能なの?」
この奇怪な光景を見て、夏ははは目を見開き、心臓がドキドキと鳴り、葉辰に対する印象が完全に変わった!
軽蔑から驚き、そして驚きから恐れへと変わった!
彼女は以前、ある不思議な鍼灸の技を聞いたことがあり、それは伝説だと思っていたが、今見ると、目の前のものとそっくりだった!
彼女の目は葉辰に向けられた。
この若者は一体誰なのか?
彼のこの通天術法はどこで学んだのか?
葉辰は止まらず、再び数本の銀針を取り出し、銀針が次々と落ち、一つの陣法を形成した。同時に、葉辰は真気を運び、激しく銀針の方向に沿って動かした!
「気で針を操る?」
夏はははもはや内なる衝撃を抑えきれず、驚いて声を上げた。
物音を聞いて、夏若雪は好奇心に駆られて母親を見て、小声で言った。「お母さん、気で針を操るってなに?」
夏ははは考え込んだが、結局何も言わなかった。なぜなら、彼女にはどこから説明すればいいのか全く分からなかったからだ。
華夏の歴史上、これは伝説に過ぎなかったのだ!
葉辰は背後の二人を全く気にせず、彼にとっては、これはほんの始まりに過ぎなかった!
人の体は、それ自体が巨大な磁場なのだ!