第321章 雲上の者!(1更!)

輪廻墓地の震動はますます強くなり、葉辰の呼吸も荒くなった。

その赤い光は天を突き抜けるかのように、美しく輝いていた。

彼は輪廻墓地の霊気が極限まで濃密で、玉の護符の力をはるかに超えていることを感じ取った!

崑崙虛でさえもここの霊気には及ばない!

「これは……」

葉辰が黒衣の老人に尋ねようとした時、老人は一声叱咤し、上空の域外霊石に向かって指を一本立てた!

域外霊石は直ちに砕け散り、無数の欠片が四方八方に飛び散った!

葉辰は驚いたことに、域外霊石の内部に赤い珠が一つあることを発見した。

珠は全体が赤く、かすかに火炎が渦巻いており、非常に神秘的だった。

黒衣の老人が口を開いた:「この珠は域心珠と呼ばれ、域外の霊気を含んでいる。千年に一度地球に落ちてくる。前回この珠が落ちた時は、上古大戦を引き起こし、千人近くの強者が命を落とした!

お前は幸運だ。華夏の霊気が希薄で、修行者たちは昔ほどの力を持たず、大半が古武道に退化している。さもなければ、皆の手からこの珠を手に入れることは天に登るより難しかっただろう。

さらに、この珠が崑崙虛に落ちていたら、お前が手に入れることは絶対に不可能だった。」

葉辰はその比類なき域心珠を見つめ、体内の血脈が沸き立つのを感じ取ることができた。

「若者よ、本来なら私は三日後に完全に去らねばならなかったが、この珠のおかげで、少なくともあと十日はお前を助けることができる。

十日後、私は本当に消えてしまうかもしれない。これからお前と会えるかどうかわからない。」

この言葉を聞いて、葉辰は深い意味を込めて黒衣の老人を見つめた:「前輩、私にあなたを師と呼ばせてくれませんが、私葉辰は常にあなたを一人の師として認めています。」

黒衣の老人はこの言葉を聞いて、瞳に重みのある光を宿した。

数秒後、口を開いた:「若者よ、お前は先に進めば進むほど、力は強くなり、触れるものはより深くなる。お前はやがて気付くだろう、我々はお前を利用している。お前の背負う荷は重すぎる。お前一人の力でこの世界の奇怪な局面を打ち破るのは、非常に難しい。」