京城師範大學の教師寮。
葉辰は林家で起きた出来事を知るはずもなく、今は九天玄陽決を運転していた。
先ほどの破天一劍による衰弱感はかろうじて消えていた。
離合境に踏み入れた後は、破天一劍を無傷で使えるようになると思っていたが、今になって破天一劍が想像以上に恐ろしいものだと気付いた。
殺戮道君から授かったこの三つの剣意がいかに恐ろしいものかが分かる。
破天剣意がなければ、今日も江家からこんなに簡単に離れることはできなかっただろう。
江おじいさんの実力と先見の明なら、必ずこの剣術の強さに気付いたはずだ。相手から見れば、自分の潜在能力はこの破天剣意と比べものにならないだろう!
まったく笑止だ!
葉辰の部屋には血龍の幻影が漂っていたが、その巨大さゆえに、この部屋には収まりきれないようだった。