第480章 一戦は避けられない!

目の前の壁画を見つめながら、葉辰は体内の血龍が暴れ出そうとしているのを感じた。

まるで今にも体内から飛び出しそうだった。

必死に抑えようとしたが、体内の血龍は依然として狂暴な気配を放っていた。

丸五分間。

李元承は葉辰を何度も見つめ、どうしても理解できなかった。なぜ葉さまがずっとあの場所を見つめているのか。

九龍の意匠は壁画の一部分に過ぎなかった。

しかも最も重要な部分でもない。

「葉さま?」

李元承は静かに呼びかけたが、葉辰は反応を示さなかった。

「葉...」

李元承は様子がおかしいと感じ、手を伸ばして葉辰に注意を促そうとした瞬間、轟然たる龍吟が響き渡った!

龍吟は地下全体を震撼させた!

同時に、葉辰の体から血龍の虛影が飛び出した!

強大な気の波動が周囲を席巻した!

李元承は顔色を変え、葉辰を見つめ、何か恐ろしいものを見たかのようだった!