第585章 葉弒天の身分 (三更!)

剣を一振り抜き、強引に体勢を立て直した。

一振りの剣が冷たい血の光を放ち、直接葉辰に向かって斬りかかった!

それだけではなく、彼はさらに一滴の精血を絞り出した!

精血は血のように赤い古代の門の虛影へと変化し、長劍に纏わりついた!

この一撃は、血盟の殺技だった!

精血と血盟の力を使えば、普通の者がこれを防ぐのは非常に難しい!

「葉弒天、死ね!」

血風華の顔は恐ろしいほど狂気に満ちていた。

当初は葉辰を簡単に叩きのめせると思っていたのに、まさか失敗するとは。

絶対に許せない!

葉弒天が自分を殺そうとしている?甘い考えだ!

忘れたのか、血盟が最も得意とするものは何か?

それは殺戮だ!

鋭い呼吸音の中、その一閃の冷光が空気を切り裂き、冷たい殺気を帯びて葉辰の急所へと直進した。

「葉さま、気をつけて!」

葉辰は凝魂臺から驚きの声が聞こえてくるのを感じた。

沈石溪からの声だった。

沈石溪は手を出す準備までしていた。

葉辰は一瞥して、淡々と言った。「あなたが手を出す必要はない」

数ヶ月前の自分なら、この突然の一撃に対して危険な状況に陥っていただろう。

しかし、今は?

違う!

「砕けろ!」

手首を一振りすると、彼がオークションで落札した霊剣が鞘から抜かれた。

剣術で言えば、血盟が萬道劍尊と比べられるわけがない!

「バン!」

血風華の剣はその場で欠片に砕け散った!

同時に彼の体は再び後方へ数歩吹き飛ばされた!

「葉弒天、お前は一体どこの宗門の出身だ!」

血風華の表情は不安定だった。

「お前にそれを知る資格はない。お前が知るべきことは、今日私がお前の修行レベルを廃してやるということだけだ」

この言葉に、血風華の青筋が浮き出て、極限まで狂気に達した。

「死にたいのか!」

言葉が落ちるや否や、彼の手には再び一振りの長劍が現れた!

血風華は精血を燃やし、激しく一口の鮮血を長劍の上に吐き出した。

長劍が震え、波のような光が閃いた!

殺戮の意志が広がっていった。

修行レベルの低い者たちは鮮血を吐き出すほどだった。

葉辰は動じることなく、霊剣を握り、目を閉じた。

突然、目を開いた!

「萬道劍法の意、火焼燎原!」

これは陳天黎が彼に教えた剣技の一つだった!

彼はこれまで一度も使ったことがなかった!