剣を一振り抜き、強引に体勢を立て直した。
一振りの剣が冷たい血の光を放ち、直接葉辰に向かって斬りかかった!
それだけではなく、彼はさらに一滴の精血を絞り出した!
精血は血のように赤い古代の門の虛影へと変化し、長劍に纏わりついた!
この一撃は、血盟の殺技だった!
精血と血盟の力を使えば、普通の者がこれを防ぐのは非常に難しい!
「葉弒天、死ね!」
血風華の顔は恐ろしいほど狂気に満ちていた。
当初は葉辰を簡単に叩きのめせると思っていたのに、まさか失敗するとは。
絶対に許せない!
葉弒天が自分を殺そうとしている?甘い考えだ!
忘れたのか、血盟が最も得意とするものは何か?
それは殺戮だ!
鋭い呼吸音の中、その一閃の冷光が空気を切り裂き、冷たい殺気を帯びて葉辰の急所へと直進した。
「葉さま、気をつけて!」
葉辰は凝魂臺から驚きの声が聞こえてくるのを感じた。
沈石溪からの声だった。
沈石溪は手を出す準備までしていた。
葉辰は一瞥して、淡々と言った。「あなたが手を出す必要はない」
数ヶ月前の自分なら、この突然の一撃に対して危険な状況に陥っていただろう。
しかし、今は?
違う!
「砕けろ!」
手首を一振りすると、彼がオークションで落札した霊剣が鞘から抜かれた。
剣術で言えば、血盟が萬道劍尊と比べられるわけがない!
「バン!」
血風華の剣はその場で欠片に砕け散った!
同時に彼の体は再び後方へ数歩吹き飛ばされた!
「葉弒天、お前は一体どこの宗門の出身だ!」
血風華の表情は不安定だった。
「お前にそれを知る資格はない。お前が知るべきことは、今日私がお前の修行レベルを廃してやるということだけだ」
この言葉に、血風華の青筋が浮き出て、極限まで狂気に達した。
「死にたいのか!」
言葉が落ちるや否や、彼の手には再び一振りの長劍が現れた!
血風華は精血を燃やし、激しく一口の鮮血を長劍の上に吐き出した。
長劍が震え、波のような光が閃いた!
殺戮の意志が広がっていった。
修行レベルの低い者たちは鮮血を吐き出すほどだった。
葉辰は動じることなく、霊剣を握り、目を閉じた。
突然、目を開いた!
「萬道劍法の意、火焼燎原!」
これは陳天黎が彼に教えた剣技の一つだった!
彼はこれまで一度も使ったことがなかった!