第337章 全てを尽くして君を助ける

「スターリバー計画というのは、他の生存可能な惑星を探す計画なんです。私たちの親の世代からこの計画は始まっていたそうです。」

席牧白は突然驚いた！

こんな信じられないことが存在するとは思いもよらなかった。

まるで荒唐無稽な話のようだ！

「葉深がそう言ったのか？」席牧白は疑わしげに尋ね返した。

夏星河は頷いた。「はい。でも私は彼の話を信用していません。」

席牧白も頷いた。「私も信じられない。でも今や封少煌まで関わってきているということは、このスターリバー計画は単純なものではないはずだ。」

「葉深、夏夢、それに雲若冰の父、そして私の母には共通点があります。彼らは全員30年前にT市に現れ、12年前に姿を消しました。葉深もきっとこの共通点から夏夢を見つけ出したんです。伊塵も同じように雲若冰を見つけました。でも封少煌は葉深がエネルギーブロックを持っていることは知っていても、夏夢が持っていることは知りません。だから彼はこの共通点を知らない。彼の両親はこの計画とは関係ないはずです。つまり、彼は別のルートでスターリバー計画のことを知り、しかも深く信じているんです。」

席牧白は彼女の言わんとすることを理解した。「つまり、スターリバー計画は確実に存在していて、しかも重大な意味を持っているということか？」

「そうです。」

「もし終末が本当なら、私たちも関わらざるを得なくなるな。」

夏星河は頷いた。「その通りです。だから葉深が隠した2つのエネルギーブロックを見つけ出し、封少煌からもっと多くの情報を聞き出さなければなりません。」

「彼はお前も持っていることを突き止めるかもしれないぞ。」席牧白が最も心配していたのはこのことだった。

夏星河は首を振った。「今のところ見つかることはないでしょう。母はこういうことを予測していたんでしょう。早くからT市を離れ、ずっと海外で暮らしていました。彼女が姿を消した時期は、私以外誰も知りません。それに彼女に関する情報はほとんど調べられません。彼女は自分に関する記録の多くを早くから消していたんです。」

「だが、お前の名前が最大のヒントになっている。」

「星河という名前の人は多いです。せいぜい疑われる程度で、確信は持てないはずです。」例えば伊塵と夏夢も、彼女がスターリバー計画に関係していると疑っているだけだった。