第448章 お前たちが行け、私が殿を守る

知らせが早く来たことに、山禾たちは驚いていた。

「相手は、一ヶ月前にチャールズに会ったと言っていて、その時彼は黒い服を着ていて、ある場所に行ったきり出てこなかったそうです。でもその場所については、お金を持って会いに来れば教えると言っています」と山禾は重々しく話し始めた。

オオカミさんは突然冷笑した。「そんな情報なんて、一聞いただけで嘘だとわかる。金のためなら、何でもするような連中だ」

「絶対に偽情報よ。お金を持ってこいなんて、明らかに強盗目的じゃない」と黎亞も確信を持って言った。

しかし山禾は首を振った。「私はそうは思わない。相手の口ぶりは嘘をついているようには聞こえなかった。チャールズが行った場所は尋常ではないと言っていて、ずっと言い出せなかったらしい。今回も金のためにリスクを冒して話すと」