第500章 長い間燃え続けていた

彼は簡素な迷彩シャツ、軍用ズボンと軍靴を身につけ、まるで軍人のようだった。

彼が入ってきた瞬間、夏星河たちは彼から放たれる強大な気配を感じ取った。

今回の作戦のため、彼は隠れやすい迷彩服に着替えていた。

しかし思いがけないことに、服を着替えただけで、まるで本物の軍人のように、威厳に満ちていた。

もし彼が軍に入っていたら、フィリップに劣らない人物になっていただろう。

なぜなら、今日の作戦指揮も見事にこなしたからだ。

当時、山禾たちは皆驚いていた。

この人はどうしてこんなに異常なのか、商才があるだけでなく、軍隊まで指揮できるなんて。

夏星河だけが知っていた、これは全て幼い頃からの薫陶の結果だということを。

しかし彼女も認めざるを得なかった、こんな彼はとてもかっこいいと。