第64章 修羅人の武道

「これは俺のことか?」韓森は自分があの時こんなにも輝いていたことを信じられなかった。この編集された映像は、自分で見ても少し赤面してしまうほどだった。

当時は、できる範囲で子供を助けようと思っただけだった。最後の落下シーンは、見た目は壮絶で大げさに見えたが、実際には地面に近づいた時に、修羅人を一蹴りで蹴り落として、自分は羽ばたいて飛び去っただけで、全く危険はなかった。

修羅人も所詮は血肉の存在で、すでに重傷を負っていたため、そのまま落下死してしまった。

韓森は自分が運が良かったことを知っていた。もしその修羅人が既に重傷を負っていなければ、彼は修羅人の相手にはならず、逃げるか死んでいたかもしれない。

韓森は体を動かすと、痛みで歯を食いしばった。病院には行けなかったが、幸い怪我はそれほど重くなく、急所は避けていたので、自分で薬を塗れば大丈夫だった。ただ治りが遅くなる以外は特に問題なかった。

しかし、韓森は収穫がないわけではなかった。神血の鎧甲を切り裂ける修羅の戰刀を持ち帰ることができた。この戦刀は人間が作る刀とは比べものにならないほど強力だった。

修羅人の合金と冷兵器の技術は、人間には及びもつかない。韓森は以前から修羅人の配刀は優れていると聞いていた。黑角修羅の配刀でさえ人間のZ鋼刀より強く、まして金角修羅の配刀となれば極上中の極上で、人間界では手に入らない代物だった。

韓森は黒い戦刀を手放したくないほど愛おしく扱った。直刀に似ているが、通常の直刀より幅広く長く、非常に凶悪な外見だった。手に取ると異常な重さで、Z鋼合金よりもかなり重かったが、まだ許容範囲内だった。

韓森は二、三回振ってみると、まるで空気さえも切り裂けそうな感覚で、その鋭さに背筋が凍る思いだった。

今回、韓森は自分の斬鋼刀で試すのは控えめにした。この修羅の戰刀は、彼が買ったZ鋼短剣よりもはるかに鋭利に違いなかった。

しかし、この物は目立ちすぎた。以前この刀を知らなかった人でも、あの映像を見た後なら、この修羅の戰刀を認識できるはずだった。韓森が堂々とこれを持ち歩いて使えば、すぐに疑われるだろう。

韓森は思案の末、この修羅の戰刀に手を加えることにした。