第63章 B神の小天使ちゃん

方明全は一周見回しても人影が見えなかったので、もう探すのをやめて興奮しながら自分の作業室に戻り、一晩中かけて撮影した映像の編集を行った。

「これで美味しい思いができるかどうかだ!」方明全は作業に取り掛かり、一晩中眠らずに映像を編集した。

これは間違いなく大ニュースだ、しかも彼の独占ネタだ。昨晩の生中継のおかげで、広まれば彼のチャンネルにさらに多くの人が押し寄せるだろう。この編集した映像をアップロードすれば、視聴回数は間違いなく驚異的なものになるはずだ。

一人でこれほど早く映像を編集できたのは、成功への渇望があったからであり、また心から感動していたからだ。方明全は、これが記者としてのキャリアの中で最高の作品だと考えていた。

天網にログインすると、方明全はすでに多くのコメントを目にした。みな昨日の映像のことを尋ねていた。

当時は電力が破壊されて監視カメラが作動しておらず、現場の様子を捉えられなかった。個人が撮影したものも、角度が悪くて全過程を撮れていなかったり、あまりにもぼやけていたりして、彼のような専門機材を持つ人間とは全く比べ物にならなかった。

方明全は深呼吸をして、自分の映像に『唯一の神、唯一のB、あなたは私たちの天使』というタイトルをつけ、アップロードボタンをクリックした。

アップロードした後、方明全は見もせずに横の椅子に退いて座り、タバコに火をつけた。うつむいたまま黙って、一本また一本と吸い続けた。

方明全は時計を見ようともしなかった。時間を知るのが怖かったのだ。なぜなら、ニュース関係者にとって時間は命と同じだからだ。

彼はよく分かっていた。この映像をアップロードした後、必ず通信機が鳴るだろう。しかし、通信機が鳴るまでの時間が、この映像がどこまで行き渡るかを決めるのだ。

「30分以内に誰かが連絡してきたら大成功だ。1時間なら上出来、1時間半経っても鳴らなければ...」方明全がまだ心の中で計算していると、突然通信機の音が鳴り響いた。

方明全はバネのように立ち上がり、目を見開いて机の上の通信機を見つめた。そこには見覚えのある番号が表示されていた。

「8分43秒...8分43秒...」方明全は興奮して拳を強く握り締め、歯を食いしばり、手に持っていたタバコの箱をぐしゃぐしゃに握りつぶした。