PS:舵取りの狩猟と天下への加筆について、本来は新書期間が過ぎてから加筆しようと思っていました。ランキング入りに影響が出るからです。でも皆さんの熱意が強いので、先に更新することにしました。今後も同様に、ファンレベルが舵取り以上になれば加筆します。その他の応援チケットや投げ銭による加筆は、十二が全て覚えていて、新書期間が過ぎたら一括で加筆します。
韓森が鋼甲避難所に戻ってきた時、これだけ長く姿を消していたのだから秦萱に絡まれるだろうと思っていたが、秦萱の姿は全く見当たらなかった。
秦萱だけでなく、鋼甲避難所全体が空き城のようになっていて、韓森が通りを歩いても、ほとんど人影一つ見かけなかった。
やっと通りを急いで歩く人を見つけ、韓森は急いで声をかけた。「すみません、ここはどうしたんですか?みんなどこに行ったんですか?」
「ああ、お前かお尻狂魔。」その人は一目で韓森を認識した。
韓森は仕方なく鼻を擦りながら「教えてもらえませんか?みんなどこに行ったんですか?」
その人は親切に笑いながら韓森に答えた。「どこに行くって?もちろん武道場だよ。今年の武道大會がもう始まってるんだ。避難所世界でも連盟の各惑星でも、この話題で持ちきりなのに、知らなかったのか?」
「あー、最近大病を患って家で療養していたもので、こんな大事なことを見逃すところでした。今でも申し込みできますか?」韓森は尋ねた。
「はは、神の天子から逃げてたんだろ?」その人は笑って「早く行けば、まだ間に合うはずだよ」と言った。
「ご親切にありがとうございます」韓森は礼を言い、自分の部屋に小走りで戻り、変異黒針蜂の包みを置いてから、急いで避難所の武道場へ向かった。
言うまでもなく、武道場は避難所で最も壮大な建造物で、古代ローマのコロシアムのような外観を持ち、少なくとも十万人が観戦できる規模だった。ただし、武道場全体が金属で造られており、まるで鋼鉄怪物のように見えた。
韓森は小走りで武道場の入口に着いた。武道場への入口は多数あり、円形の武道場の周囲に二十メートルごとに一つの入口があり、どの入口からでも武道場に入ることができた。
今では鋼甲避難所の人々のほとんどが武道場の中にいた。韓森は適当な入口を選び、金属の門に手のひらを当てると、金属の門に一連の数字が浮かび上がった。