第123章 神の手の対決(11更)

しばらく見ていると、石志康の説明も加わって、韓森は事の顛末を理解した。

最初、石志康は小鳥依人と対戦していた。石志康の技術は本当に平凡で、学校のバトルネットでも勝つことは稀だったのに、今回小鳥依人と対戦して何度か連続で勝ってしまい、つい得意になって自慢げに話してしまった。

とはいえ、石さんの品性は高く、ただ自分のことを少し自慢しただけで、過度な発言はなく、汚い言葉も使わず、ただ自分が上手いと言っただけだった。

しかし、対戦相手の小鳥依人は気に入らなかったようで、人神を呼んできて石さんをボコボコにした。やられたのはやられたで、石さんが調子に乗りすぎたのが悪かったのだが。

ところがその人神は石さんに対して「バカ」などの暴言を吐き、小鳥依人も石さんを「ゴミ」などと嘲笑った。

石さんはそんな人間ではない、そんなことを我慢できるはずがなく、彼らと言い争いになった。

しかし結局は技術で劣っていたため、人神に挑発されても反論する自信がなく、言い争いでも優位に立てず、石さんは半死半生の怒りを感じていた。

「三番、このクソカップルをぶっ殺してくれ、マジでむかつく」石さんは怒りで大声を上げた。

「すぐに」韓森は通信機を開き、神の手ゲームにログインした。

「待ってろよ、俺の兄弟を呼んでやる、誰がゴミか見てやろう」石さんは韓森がログインするのを見て、人神に向かって言った。

「ハハハ、何人来ても無駄だ。類は友を呼ぶ、ゴミの兄弟もゴミだろう。何人来ても俺が叩きのめしてやる」人神は傲慢に言い放った。

「いいだろう、待ってろ」石さんは韓森にゲームへのログインを急かした。

石さんがこのゲームをプレイしているのは、前回神の手協會に参加しようとした時、レベルが低すぎて門前払いを食らったからだ。呂蒙と張揚は通過したものの、団結を保つために、彼らも協會には入らなかった。

石さんは申し訳なく思い、練習して再挑戦しようと考えた。結局のところ、神の手協會には紀嫣然以外にも可愛い女の子が多く、行かないのはもったいないと思ったのだ。

そのため毎日多くの時間を費やして神の手の対戦練習をしていたのだが、まさかこんなことになるとは思わず、半死半生の怒りを感じ、今は韓森に復讐を託すしかなかった。