「勝負は戦ってみなければわからない」と韓森は笑いながら答えた。
古参のメンバーたちは皆、異様な表情で韓森を見つめていた。もしこの言葉が一年生の新入生から出たものなら、彼らはとっくに黒鷹軍事学校の悲惨な戦績について説明し、相手とは比べものにならないこと、グループステージすら突破できず、中央軍校の顔すら見られないことを教えていただろう。戦う前から負けは決まっているのだから、戦ってみる必要もない。
しかし、これを言ったのは韓森だった。彼らは黙っていた。結局のところ、韓森は学校の天才で、他の分野でも驚異的な成績を収めていたからだ。彼らは口に出して嘲笑うことはなかったが、心の中では韓森の言葉を軽蔑していた。
司徒香は韓森の言葉に満足していた。チームの中でようやく戦う意志を持った人間が現れた。戦う前から怯えることなく、これは非常に貴重なことだった。
結局、黒鷹は長年負け続けてきたので、自信がないのも当然だった。
「次の映像を見てみましょう。これも未進化者の弓術の映像です」司徒香は別の映像を再生した。ただし今回の映像は軍校リーグの正規の試合場ではなく、天網の仮想対戦プラットフォームだとすぐにわかった。
「射手座の暗夜白鳥の森だ!」すぐに誰かが認識した。
そして映像が再生されると、韓森は思わず固まった。再生された映像は、彼が暗夜白鳥の森に挑戦した時のものだった。
「この人は誰だ、すごい!」石さんは目を見開いた。
「これは後編集の特殊効果じゃないのか?」
「本当に未進化者なのか?」
「もしかして京極霧じゃないか?」
「これは見たことある。確かに本物だ。射手座の公式コミュニティでも固定されてる」
「マジでやばいな。俺も暗夜白鳥の森に挑戦したけど、この人とは比べものにならない。誰なんだ?」
「誰かは重要ではありません。皆さんは彼が京極霧より劣ると思いますか?」司徒香は皆を見ながら尋ねた。
「実際に対戦していないと何とも言えません」チームメンバーたちは考え込んだ。
京極霧は確かに強かったが、この映像の人物も同じように恐ろしいほどの矢術を持っていた。実際に対戦していない以上、誰が強いかは断言できなかった。
「京極霧と戦える人がいるなら、なぜその人があなたたちではいけないのでしょうか?」司徒香は淡々と言った。