栗原愛南はいつの間にか彼に抱き上げられ、二人はベッドに来ていた。
森川北翔の長身が彼女を押さえつけていた。
彼の顔が彼女の顔にぴったりと寄り添い、鼻先が触れ合い、彼の息と彼女の息が絡み合って、熱く濃厚だった。
彼の瞳は彼女を見つめ続けていた……まばたきすらせず、まるで彼女がまた消えてしまうのを恐れているかのように……
しばらくして、彼の薄い唇が彼女の耳の後ろに移り、話す息が彼女の耳の後ろの柔らかい肉に吹きかかった。
彼の声は掠れ、限りない喜びを滲ませていた。「愛南、やっと戻ってきたんだね……本当に死んでいなかったんだ……」
この声に栗原愛南は少し胸が痛んだ。
彼女は彼の腰を抱く手にさらに力を込め、顔を上げて彼の顎にキスをした。
この一撃で彼の体が少し震え、もはや薬の効果を抑えきれないようで、彼女の顎を掴んでキスをし、その熱い大きな手で優しくも確実に彼女の服を脱がせていった……
栗原愛南の体は微かに震えていた。
彼女はこれまでずっとトレーニングをしていて、身体能力も高く、新婚初夜では森川北翔と互角に渡り合えると想像していたが、彼女の力は大きい方だったにもかかわらず、森川北翔を少しも動かすことができなかった。
彼女の体の半分が端にはみ出していた……
森川北翔は彼女を引き戻した。
彼は彼女にぴったりと寄り添い、彼女が本当に存在していることを感じ取り、まるで彼女がまた離れていくのを恐れているかのようだった……
どれほどの時間が過ぎたかわからないが、二人とも疲れ果てて息を切らし、ぴったりと寄り添ったまま疲れ果てて眠りについた……
栗原愛南は昨日から今まで、ずっと気が気ではなく、昨夜もほとんど眠れなかったため、ひどく眠かった。
彼女は知らなかったが、彼女が事故に遭ってから今まで、森川北翔も一度も眠っていなかった。
丸3日間、72時間、彼は1分も休んでいなかったのだ!
今や心の中の執念がようやく果たされ、彼の体と精神が急に緩み、もはや持ちこたえられなくなった……
……
栗原愛南がぼんやりと目覚めたとき、ドアの所で微かな開く音が聞こえた。
彼女はすぐに布団をめくり、二人の体の上にかぶせた!