その言葉に、園長と先生は唖然としました。
二人は一斉に栗原叔父さんの秘書を見つめ、呆然と彼を見ました。
先生は驚いて尋ねました。「何とおっしゃいましたか?」
「彼女がそうだと言っているんです!」
栗原叔父さんの秘書は任命状を園長に渡しました。「今後、幼稚園の理事は南條お嬢様が務めることになります。問題ありませんね?」
園長も呆然としました。
彼女は手にした任命状を開き、任命欄の名前を見ると、確かに愛南という文字が書かれていました。彼女は信じられない様子で栗原愛南を見つめました。
傍らの先生は更に驚いて叫びました。「そんなはずはありません!栗原家がどうして他人を任命するのですか?栗原由奈お嬢様が務めるべきではないですか?なぜ部外者を?」
園長はようやく我に返り、栗原愛南と江口奥様を見つめました。