第387章

栗原刚弘は即座に答えた。「もちろん知ってるよ!!」

「知ってるの?」

「うん!」

栗原刚弘は栗原井池を見つめながら言った。「今日、三叔父さんが全部話してくれたよ!」

栗原井池は意味深げに言った。「知ってるなら、三叔父さんが彼女をどれだけ甘やかしているか分かるはずだ。それに、あの男はヒモじゃない。あれは...」

ここまで話して、森川北翔が身分を隠したがっているなら、多くの人に知られたくないはずだと思い直し、言い方を変えた。「とにかく余計な詮索はするな。三叔父さんは分かってるんだから!」

「えっ?!」

栗原刚弘は自分の価値観が崩れるのを感じた。

三叔父さんは彼女が外でヒモを養っているのを知っているの?それでも彼女と一緒にいたいの?

栗原刚弘は目を見開いた。

三叔父さんってそんなに寛容だったの?全然気付かなかった。まさか三叔父さんが恋愛脳だったなんて?!こんなことまで許せるの?