第427章

木村旭はその言葉を聞いて少し驚き、振り向いて見た……

月の玉を見た瞬間、彼は一瞬固まった。

これはどこから?

木村雅の妹の首から奪ったものだと記憶している……

そう思った瞬間、何か違和感を覚えた。

この玉……

本家が失くした娘は、当時こんな玉を身につけていたのではなかったか?

つまり、木村雅の妹は、実は木村家が失くした娘?本家の嫡系の姫?

木村旭の目が慌ただしく揺れ始めた。

そのとき、木村旭は彼の目の前に駆け寄り、彼の怪我など気にも留めず、襟首を掴んで尋ねた。「話せ!この月の玉はどこから来たんだ!」

木村旭は固まった。

彼は唾を飲み込み、ゆっくりと言った。「三兄貴、これは、その……」

「その、なんだ?話せ!」

木村旭は怒鳴った。

彼のその様子を見て、今日中庭で木村知念を虐めた時の彼女の泣き顔を思い出し、木村旭は恐れを感じた。

本家が娘を失くしたことは、外には大々的に公表していないが、木村家の嫡系は皆知っている!

しかも、これほど長い年月、彼らは捜索を諦めていない。

木村旭はこの妹に特に罪悪感を抱いており、心臓を抉り出してでも彼女に尽くしたいと思っていた!

もし本家が、今日彼が彼らの行方不明の娘に暴行しようとしたことを知ったら、間違いなく木村家から追放されるだろう。

この状態で追放されたら、これからどこに住めばいいというのだ?!

木村旭は唾を飲み込み、すぐに言った。「三兄貴、焦らないでください。ちょうどこのことを話そうと思っていたんです……痛みで一時的に忘れていただけで。」

木村旭はすぐに彼の襟首を離し、尋ねた。「妹を見つけたのか?」

木村旭は頷いた。「はい、少し手がかりがあって、まずこの玉を見ていただこうと思って。この玉は……」

木村旭は即座に言った。「この玉は妹のものだ。どこで手に入れた?!」

木村旭は咳払いをした。「ある質屋で、妹が生活に困って、この玉を売ったんじゃないかと思います。ああ!」

木村旭はその言葉を聞いて固まり、眉をひそめた。「妹は生活が苦しいのか?その店主の店を教えてくれ、私が探しに行く!どうしても妹を見つけなければ!」