木村旭はその言葉を聞いて少し驚き、振り向いて見た……
月の玉を見た瞬間、彼は一瞬固まった。
これはどこから?
木村雅の妹の首から奪ったものだと記憶している……
そう思った瞬間、何か違和感を覚えた。
この玉……
本家が失くした娘は、当時こんな玉を身につけていたのではなかったか?
つまり、木村雅の妹は、実は木村家が失くした娘?本家の嫡系の姫?
木村旭の目が慌ただしく揺れ始めた。
そのとき、木村旭は彼の目の前に駆け寄り、彼の怪我など気にも留めず、襟首を掴んで尋ねた。「話せ!この月の玉はどこから来たんだ!」
木村旭は固まった。
彼は唾を飲み込み、ゆっくりと言った。「三兄貴、これは、その……」
「その、なんだ?話せ!」
木村旭は怒鳴った。
彼のその様子を見て、今日中庭で木村知念を虐めた時の彼女の泣き顔を思い出し、木村旭は恐れを感じた。
本家が娘を失くしたことは、外には大々的に公表していないが、木村家の嫡系は皆知っている!
しかも、これほど長い年月、彼らは捜索を諦めていない。
木村旭はこの妹に特に罪悪感を抱いており、心臓を抉り出してでも彼女に尽くしたいと思っていた!
もし本家が、今日彼が彼らの行方不明の娘に暴行しようとしたことを知ったら、間違いなく木村家から追放されるだろう。
この状態で追放されたら、これからどこに住めばいいというのだ?!
木村旭は唾を飲み込み、すぐに言った。「三兄貴、焦らないでください。ちょうどこのことを話そうと思っていたんです……痛みで一時的に忘れていただけで。」
木村旭はすぐに彼の襟首を離し、尋ねた。「妹を見つけたのか?」
木村旭は頷いた。「はい、少し手がかりがあって、まずこの玉を見ていただこうと思って。この玉は……」
木村旭は即座に言った。「この玉は妹のものだ。どこで手に入れた?!」
木村旭は咳払いをした。「ある質屋で、妹が生活に困って、この玉を売ったんじゃないかと思います。ああ!」
木村旭はその言葉を聞いて固まり、眉をひそめた。「妹は生活が苦しいのか?その店主の店を教えてくれ、私が探しに行く!どうしても妹を見つけなければ!」