木村旭はその言葉を聞いて少し驚き、振り向いて見た……
月の玉を見た瞬間、彼は一瞬固まった。
これはどこから?
木村雅の妹の首から奪ったものだと記憶している……
そう思った瞬間、何か違和感を覚えた。
この玉……
本家が失くした娘は、当時こんな玉を身につけていたのではなかったか?
つまり、木村雅の妹は、実は木村家が失くした娘?本家の嫡系の姫?
木村旭の目が慌ただしく揺れ始めた。
そのとき、木村旭は彼の目の前に駆け寄り、彼の怪我など気にも留めず、襟首を掴んで尋ねた。「話せ!この月の玉はどこから来たんだ!」
木村旭は固まった。
彼は唾を飲み込み、ゆっくりと言った。「三兄貴、これは、その……」
「その、なんだ?話せ!」
木村旭は怒鳴った。
彼のその様子を見て、今日中庭で木村知念を虐めた時の彼女の泣き顔を思い出し、木村旭は恐れを感じた。