第595章

南條真美は車から直接連行され、川内美玲に尋問室へと連れて行かれた。

栗原愛南は川内美玲を見つめた。

川内美玲は直接切り出した。「私に何かしてほしいことがあるなら、はっきり言って。」

栗原愛南は深く息を吸い込んだ。「確かに彼女に尋問したいことがあるんだけど、特務機関には知られたくないの。それって可能かしら?」

川内美玲は目を伏せ、わずか2秒考えてから答えた。「いいわ。あなたは被害者だし、10分だけ二人きりにさせてあげる。」

「あなたに迷惑はかからない?」

栗原愛南は尋ねた。

川内美玲は首を振った。「私の影響力を甘く見ないで。父が私をここで働かせられるということは、この部署に精通しているってことよ。」

栗原愛南は「……」

いや、これは彼女が知っていたあの正義の味方の堅物なのだろうか?